余ったご飯で団子を作る――茹でずに焼くとどうなるのか
炊飯器でご飯を炊き過ぎた。
冷蔵庫にご飯のお供もないし、1食分には少し足りない微妙な量だ。行き場がなくなってしまった。
そこで、この余ったご飯を使って団子を作ってみた。
余ったご飯から団子
材料は、ご飯・・・適量
片栗粉・・・適量
片栗粉の代わりに米粉を使ってもいい、はず。普段僕の家には米粉がないので、片栗粉を使った。これなら米粉がなくても団子を作ることができる。
まずは、ボールに余ったご飯を入れて、片栗粉を少し加える。
手かヘラで捏ねて、柔らかすぎたら片栗粉を足して、また捏ねて、片栗粉を足して……を繰り返す。手で丸めて団子にできそうな硬さになるまで捏ねる。
なんとなく串にさしてみた。なんかそれっぽくなる。
インターネットの上方によると、あとは茹でるだけ。(あるいは茹でて焼く)
なぜ茹でるのか
しかし、ここで疑問ができた。ご飯はもうすでに炊いてあるものを使った。しかも小麦粉などとは違って、片栗粉も生で食べても大丈夫なはずじゃないか。
では、なぜわざわざ茹でて火を通すのでしょう。もうこの状態で食べても大丈夫なのでは???
片栗粉を糊化させる目的があるのかもしれないと思った。だが、焼くだけでも十分高温になるのでは……?
そのままフライパンで焼いてみる
そう深く考えずに、焼いてみるのだ。
フライパンに薄く油をひいて、団子を並べる。
っと思ったのだが、串が長すぎてフライパンに入らない。いったい誰ですか、団子を串に刺したのは~。
強行突破だ。家にあったニッパーで串をペきぺき切って、フライパンに入る長さにした。よし、問題なし!
ガスコンロの火をつけて焼き目が付くまで焼いてみる。
が、なかなか焼き目が付かない。水分が無くなり、空焚きしてしまっているのではないか、と心配になる。
心配になったところで、うっすらと茶色く焦げ目が付いたので裏返してもう一度焼く。
両面焼けて、おそらく完成だろう。
空焚きが心配になったが、フライパンも大丈夫そうだ。ヨシ!(=^・^=)
完成(?)
粒あんをのせて、あんこの串団子にした。ぱっと見は美味しそうだ。
いざ、食べてみると……
ナニコレー。(´・ω・`)
まず、団子の表面がガサガサしているというか何というか。とにかく乾燥しています。
そして、無臭かと思いきや、鼻を近づけると焼いた団子あるいはおこげのような香ばしい香りがして、そのあとに片栗粉の粉臭さがガツンと来る。
比率でいうと、香ばしさと粉臭さが1:4くらい。
かろうじて、小豆の香りとあんこの甘さで上書きされるので食べられるが、美味しくはない……。 気のせいだろうか、なんか胃に溜まる気もする。
この粉臭さ茹でたら無くなるんだろうな。レシピってよくできてるもんだ。
茹でてみる
団子がまだ3本残っているので、一度焼いてしまいましたが茹でてみる。
茹であがった。さっきのとは違って、もちもちしている。
茹でると水分が多いために、片栗粉が完全に糊化するのかもしれない。
あんこを添えて食べてみる……
これは美味しい(^^)。粉臭さはほとんど消えました。若干残っている粉臭さは一度焼いてしまったからかもしれません。
何よりも違うのは、食感。外も中ももちもちで断然茹でたほうが美味しいです。
フライパンが……
さて、食べ終わったら皿洗いが待っている。
いつものように洗おうとして、水をかけながらフライパンをスポンジでこす……
え。 スポンジが動かない……
いつもならつるつるで、すぐに汚れも落ちるのだが今回はむしろ真逆。
ガサガサしていて、スポンジでこすっても落ちる気配がない。
手で触ってみると、フライパンの底の一部と側面全体がガサガサというかネトネトというか、ひどいことになっていた。
よく見ると、フライパンに本当に薄い黄色の何かが一面についていた。
ここで考えた。ネトネトしているということはご飯もしくは片栗粉がこべりついて硬くなっているだけではないか。
ならば、温めなおせば柔らかくなって簡単に汚れが落ちるはずである。
急いで、フライパンに水を汲み、火にかけた。
ブクブクと水が沸いたところで火を止めて、少し冷ます。
ギリギリさわれる温度になったら、急いでスポンジでこする。
いける…と思ったが、全く効果はなかった。
フライパンが温かくなっただけで、汚れは全く取れそうにない。
もしかして、空焚きでフライパン表面のコーティングがはがれたんじゃ……
だとすると、これはもう直らないのかもしれない。
\(^o^)/オワッタカモー。
何とか復活。セーフ
それでも望みを捨てず、考えた。買い替えたくないから。
黄色い汚れは焦げではないのか。
スマホで調べてみると、焦げには重曹が効果的らしい。また、メラニンスポンジで優しくこすると取れると書いてあった。
あいにく、家には重曹がない。
仕方なくメラニンスポンジだけで試してみることにした。
取れると信じて優しくこする。すると、同じ部分を20回くらいこすると汚れが取れることが分かった。
希望が見えた。
しかし、その20回をフライパン全体に繰り返さないといけない。
また、40,50回くらいこすらないければ落ちない汚れもあった。
汚れが落ちるまでこすればいい。ただ心を無にしてこすり続けた。
そして1時間こすると、いつも通りのつるつるのフライパンに戻った。
よかった。よかった。安心した。
めちゃくちゃ疲れた。こするのにも疲れたのだが、それ以上にフライパン壊したかも…と焦っていたので精神的にも疲れた。
結論 = まずは茹でるべし
ご飯から団子を作るときは、間違っても茹でる前にフライパンで焼いてはいけません。
美味しくない団子を食べた後、フライパン洗い1時間耐久が待っています。
茹でた後なら水分も十分あるので焼いても大丈夫なはずです。
結局、フライパンに付いていた汚れの正体は不明なまま。もう2度とあの汚れとは出会わないよう祈っています。